【レビュー #11】BAYONETTA

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美女+メガネ+魔女=ベヨネッタ

神谷氏が生み出したベヨネッタというキャラクターが魅力的。

「美女+メガネ+魔女」という分かりやすい組み合わせで、センス良く仕上げてあるのはさすがDMCダンテの生みの親。
操作していて楽しいです。

いちいちセクシーな決め技やポージングもツボです。

キワドい水着のお姉ちゃんがゾンビ相手に暴れ回る某チャンバラゲーのような正直すぎる表現ではないのが、男性ゲーマーだけでなく女性ゲーマーにも受けている要因でしょうか。

SMプレイで天使をいたぶる爽快感

ゲームには普通の人が想像するような美しく可憐な天使は全く出てきません。

おぞましいながら神々しさも兼ね備えたデザイン(どちらかというとグロテスク)の天使を、拷問やSMプレイを模したアクションで打ちのめしていく絵面はベヨネッタならでは。


操作の基本はパンチとキックの2ボタン。

ディレイや長押しで変化する攻撃を自在に組み合わせてコンボが出せます。
複数の武器をリアルタイムに切り替えながらテクニカルにも戦えるので、アクションゲームが好きな方の求めるレベルにも十分に応えてくれます。

秀逸なのは、イージーモードやとあるアクセサリー装備で可能となる「オートマチックモード」の存在。
文字通りボタン一つをひたすら押してるだけで状況に応じた多彩なコンボを自動で繰り出してくれます。

神谷氏が「ゲームをしないうちの母親でもカッコ良く楽しめるように」的なことを語っていたと記憶してますが、アクションゲームが苦手な人でもこのゲームの面白さを体感できるのは素晴らしいと思います。

手元ではボタンを連打しながら、画面の中のベヨネッタのアクションを追っているだけでも十分楽しいです!


残念なのは、パートの途中に入る通常戦闘外のステージと唐突に入るQTE

通常のコンボアクションのパートの間に、バイクにまたがったベヨネッタを操作したり、3Dシューティングのようなステージが入ります。
進行にメリハリをつけるためのものなのでしょうが、必要性が薄く、不必要に長いため、周回しているとウンザリします。
楽しいと感じる方もいらっしゃるとは思うのですが…。

また、QTEに関してはタイミングのシビアなものが多く、他の軽快なアクションに水を差します。
失敗するとゲームオーバー扱いになるのも厳しい仕様です。

本作に限らず、ムービー中もプレイヤーを飽きさせない工夫は必要なのかもしれませんが、急なボタン操作を要求するようなものではなく、もうちょっと直感的な操作で対応するようにできないものですかね…。

1作で終わらすには勿体ないキャラクター

キャラクターも魅力的で、ゲームとしての完成度も非常に高い本作。
(他機種からの移植による不具合は除いて、ですが)

続編の開発が断念されたとの声もある中で、同じくSEGAの別ゲーである『マックスアナーキー』にベヨネッタが参戦することが決定し、にわかに盛り上がっています。
個人的にも非常に楽しみですし、反響によってはDMCのようにシリーズ化を期待したいです。


ケツを蹴り上げたり、木馬に股がらせたりするベヨネッタの姿を再び見たいものですね(笑)

北米版の仕様について

ちなみに、本作は安かった北米版をプレイしました。

マルチランゲージ仕様なので、日本のPS3本体でプレイするだけで日本版と変わらない日本語環境の中で遊ぶことができます。
(メニューや字幕も自動ですべて日本語化されるようです)

ベスト版もなかなか値下がらない人気ソフトなので、場合によっては北米版(アジア版)を購入するのも手かもしれません。

※動作保証は致しません。