レビュー #17:『The Darkness 2』

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プレイした環境:【リージョン】アジア版 【言語】英語

闇の力で敵を蹂躙するFPS

本作のウリは左右から伸びたデーモンアームを駆使した戦闘にある。

操っているプレイヤーにも「全能感」を与えてくれるほど、その力は驚異的。
超能力を扱うFPSでは『BioShock』と近い感覚であるように思うが、爽快感ではコチラが圧倒的に上。

銃火器に関しても、繊細なエイムを行うよりはデュアル(2丁拳銃)持ちして弾薬に任せて撃ちまくった方がこのゲームらしい。
同じ種類の銃同士はもちろん、異なる種類のピストル(SMG)やピストルとサブマシンガンの組み合わせも可能。

わらわらと出てくる敵をデーモンアームとアキンボで一掃する展開は、アーケード的なテンポの良さで気持ち良い。

細かいことを気にせずに暴れられるって、快感。


デーモンアームの能力が強力なので、それらを上手く使えば普段FPSをやらない人でも苦にならない難易度。

むしろ、この陰鬱な世界観を気に入るかどうかの方が重要。

ストーリーや人物を観て興味が持てるならぜひともオススメ。

ゲーム性にふさわしい容赦ない残虐表現

プレイしたのは海外版のため、ゴア表現は前評判通り。

デーモンアームを用いての「処刑」は数パターンあり、どれもが残虐。
倒した敵の心臓を食いちぎることで体力を回復するシステムも相変わらず。

ただ、開発元の変更により、本作のグラフィックはいわゆる「カートゥーン調」のアメコミライクな作風のため、四肢の欠損もどこか漫画的。
(その分人体破壊の表現は派手だが)

そのため、棒状のもの(鉄パイプやビリヤードのキューなど)を投げつけて敵を串刺しにしたり、換気扇から外したファンを飛ばして胴体をまっ二つにしても、気が引けるほどグロくは感じない。


とは言え、過激(すぎる)表現が苦手な人は控えるべき内容なのは間違いない。

番外編の「Vendetta」も良く出来てる!

一応、本作には4人対応のオンラインCo-opつき。

マルチプレイ専用のキャラクタを操作し、本編から派生した番外的な暗殺ミッションを遂行する。

刀(マチェット?)・銃・魔術・トマホークとキャラ毎の特性が良く出ていて、本編の操作とはまた違う面白さ。
「処刑」のモーションもそれぞれの武器を使った容赦無いもので、もしかすると本編よりも更にムゴいかも。

キャンペーンは通しでやるとそれなりの長さ(最低難度でも1時間〜1時間半くらい?)だが、ミッションであれば早ければ10分程度で遊べるので気軽。

試しにオンラインで数セッション遊んでみたところ、発売から3ヶ月が経過した現在はかなり過疎。
プレイヤーも海外の人しかおらず、ワープや入力の遅延などのラグも気になる。

ゲーム性が大味なのでCo-op人気はあまりないのかもしれないが、フレンドとプライベートでわいわい楽しむ分には盛り上がりそう。
(画面分割は非対応)


なお、この「Vendetta」はオフラインでのソロプレイも可能なので、本編同様ひとりで暴れ回っても十分楽しい。