【レビュー #33】アサシン クリードIII レディリバティ

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評価 5.6 / 10 (プレイ環境:日本パッケージ版)

独創性 映像性 音楽性 操作性 熱中度
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アサクリシリーズは『2』『BH』に続き3作目のプレイ。VITAで本シリーズが遊べることを楽しみにしていたが、結果としては満足とまでは言えない仕上がりだった。

まずは、ゲームにおけるバグが多いこと。ソフト自体は発売日に購入してはいたが、実際にプレイしたのは12月のパッチ配信後であったため、進行不能に陥る自体にはならなかった。しかし、本来ターゲット選択できるオブジェクトが無反応だったり、キャラクターが宙に浮いたりなど細かな点はパッチを当てた後も目に付く。VITAの性能的な問題なのか、たまにアクションがカクついたり、街中のNPCが突然消失・出現するのはしょうがないにしても…。

そして、操作説明の不足やUIが分かり辛い点も気になった。できるアクションはこれまでの据置作品並みに豊富ではあるが、逐一説明が出ないため(出てもHUDの一部に紛れて見逃す場面も)シリーズ未経験者にはとっつきにくい部分もあるかもしれない。
また、建物や人物へのインタラクト(この単語自体もどうにかならないものか)は○ボタンなのに対し、メニュー等でのキャンセルも○ボタンなのは個人的に不親切に思うのだが…。決定が×ボタンに割り振られている以上、どこか違和感を感じてしまう。

一方で、吹き替えの質は丁寧なローカライズで知られるUBIだけに、今作も問題無し。強いて言えば、セリフが直訳調な場面も目に付くため、もう少し雰囲気に合った言葉選びをしてほしかったぐらい。

以上、総じて悪くはないが、期待が大きかっただけにその水準まで達しなかった印象。様々なユーザーレビューを見ると、据置の『3』本編も同様な印象の模様。シリーズとして大成したイタリアが舞台の「エツィオ編」のクオリティが高いためハードルが上がるのもムリは無いが、マンネリ感を完全に拭いさるまでは及ばなかったかも。

手が空いたら据置版『3』もやってみよう。



《補足》

大抵のソフトでプラチナトロフィー取得の過程には「作業」が待ち受けているものだが、本作のマルチプレイはまさに苦行。やはり説明不足で、プレイしていても意味が分からないし、ひたすら画面をタッチして眺めるだけで面白くもない。
流行のソーシャルゲームでもここまでつまらないものは少ないというユーザーからの指摘も最もなものだと納得できるほどに…。