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まいにちコントローラーを握りたいゲーマーのプレイログ

【レビュー】FINAL FANTASY X-2 HD Remaster

レビュー レビュー@VITA


【レビュー時のプレイ時間】110h(ラストミッション含む)
<総合評価> 4.2 / 5

独創性 映像性 音楽性 操作性 熱中度
4 4 5 3 5 各/5点中

良い点;

  • 非常に丁寧なリマスターが施されており、キャラクターや背景がPS2の面影を感じさせないほどキレイ。ジャギやちらつきもまったく感じられなくとてもスムーズ。オリジナル当時よりもクオリティの高い画質で尚且つ携帯機でプレイできるとは、恐るべし10年の進化。
  • 相変わらずBGMが良い。倖田來未の知名度を押し上げた「real emotion」「1000の言葉」も挿入歌として物語にマッチしている。ラストミッションの音楽も切なさと希望が混在する複雑なキャラクター心象を表現しているようで良い。
  • 名作であり直接的な前作である『X』の反動からか、ストーリーやキャラクターに対する批判は当時から多かった様に思うが、ティーダが語る『X』とユウナが語る『X-2』が対となっているからこそ『Xシリーズ』は魅力的なのだと思っている。前作のゲーム史に残る名エンディングに応えるエピソードとして、本作は決して蛇足ではない。
  • スピード感のあるバトルシステムはやはり楽しい。酷評されたシナリオに対して評価の高かったバトルシステムを持つ『ⅩⅢシリーズ』を手掛けたチームの作品だけに、戦闘自体の面白さは当時から優れている。
  • インターナショナル版仕様でありながらも、オマケ要素の「クリクリ」を含めた全ボイスが日本語なのも地味に嬉しい。オリジナルのインターナショナル版では、せっかく「クリクリ」で前作キャラのティーダやアーロン、シーモアを仲間にしても英語ボイスだったため、イマイチ感慨に浸れなかった方も多いはず。
  • HD版で新たに追加されたボイスドラマの続きがすんごい気になる。ユウナが直接的に「ティーダ」と呼ぶのも初めてだろうし、『Ⅹ』のシリアスさと『Ⅹ-2』のはっちゃけっぷりを丁度良くブレンドしている雰囲気もワクワクする。(プレイヤーの行動によって)神格化されたティーダとユウナの物語を第三者が俯瞰するような格好になる切り口も良い感じ。ぶっちゃけ『ⅩⅤ』よりも遊びたいかも。

悪い点;

  • 当時から思っているが、FF従来の「ジョブ」をドレスに置き換えたシステムは良いとして、アニメのような変身シーンはまったくもっていらない。演出をOFFにしてもそのドレスに初めて着替えるときには強制的にカットが挿入されるため、うざったいことこの上ない。せっかくテンポの良い戦闘なのだから、せめて完全OFFに設定できるようにして欲しかった。
  • ラストミッション中にVITAのボタン配置ではかなりやり辛い操作がある。前面・背面のタッチパッドがあるのだから、もう少し操作性を考えて欲しかった。


総評;

およそ10年ぶりにプレイした本作。やりこみ要素の豊富さに熱中したのは昔も今も同じ。FFシリーズ初めてのナンバリング続編だけにゲームとしての完成度は高い作品なので、当時喰わず嫌いをした方も今回初めてプレイする方もぜひとも楽しんでいただきたい。

それと、新録されたボイスドラマや制作者の最近の思わせぶりなセリフなどから『X-3』がつくられる可能性は低くはないのかもしれない。もし実現すれば『LRFF13』よりは望まれる続編になるであろうし、今回のリマスターによって付いた新たなファンも喜ぶはず。ただ、世代移行が始まった据置機で今からリリースする作品として影響力を持つまではいかないと思うので、『CCFF7』のようなVITAでの展開が一番相応しいのではなかろうか。『X』『X-2』を経て大きく変わったティーダとユウナがどのようにして再び「シン」に立ち向かうのか、ぜひとも描いて欲しいものだが…。