『RIDE』簡易レビュー
プレイしたことのないバイクレースゲーム(しかも、カジュアルではないシミュレーター寄り)というジャンルのため、リアルな挙動と四輪とは異なる操作性に慣れるまで時間はかかったものの、コーナリング時の体を傾ける重心移動やカウルに身を隠して空気抵抗を減らすテクニックなど、リアルでバイクに乗ったことのない身ながら「バイクレースってこういうものなのか」と感じられるバーチャルな体験ができた。
選べる車体は有名メーカーの100種類以上あり、各パーツや外観カスタマイズも可能で、レース前にはブレーキやサスペンションの細かい調整までできるなど、バイク好きな方にとっては走らせるだけでも楽しめるであろう作品。
けれども、レース前後の長いロード時間やメニュー画面のレスポンスの悪さ、チームメイトのAIレーサーの無個性さなど、レース以外の部分での作り込みの甘さが目立つのは残念。
レースでは、即座に時間を巻き戻してやり直せたり、初心者にも優しい走行設定が用意されていたりと親切な作りなのだから、ゲーム全体としても快適に遊べるようにしないと、余程のバイクファンでなければ定着し辛い作品になってしまうのではと感じた。