【レビュー #103】チャイルド オブ ライト【PS4】


発売日 2014年5月1日
ジャンル 2D RPG
開発元 Ubisoft Montreal

『チャイルド オブ ライト』のレビュー。

レビューの観点

古き良き時代のRPGを再現した作品

ファンタジー感溢れる世界での王道ストーリーとクラシカルなターン制コマンドバトルを踏襲し、名作RPGが数多く生まれた90年代を思い出させてくれる作品。

ゲームシステムはシンプルに分かりやすく作られていながら、パーティメンバー編成や装備品によるキャラクター強化、手応えのある戦闘といったRPGの楽しさもしっかりと備えられており、懐古的なスタイルを言い訳にしないほどゲームとしての完成度も高い。

リアルなモデリングや滑らかなアニメ調のキャラクターが織りなすドラマチックなストーリーや派手でスピード感あるアクションが盛り込まれた現代的なRPGも面白いが、古き良き時代への敬意を持って丁寧に作られた本作のような作品をプレイするのも、また面白い。

幻想的で美しい美術とペースを乱さない音楽

水彩画のような淡い色使いのビジュアルが非常に美しく、おとぎ話のような幻想的な世界観を持つ本作にとても似合っている。

UBI作品はリアルでダイナミックなCG技術を売りにしていると思っていたが、このような繊細な2D美術を表現できるエンジンも開発しているとはちょっと驚いた。

それと、音楽はBGMの枠を超えて主張してくるようなインパクトのあるものこそ無いものの、いかにも “RPGらしい” 雰囲気の楽曲で統一感を持って構成されており、ストーリー展開をつつがなくサポートしている。

作品規模ならではの物足りなさあり

本作は小規模な作品として作られたことから、RPGというジャンルのわりにプレイ時間は10時間ほどとかなり短い。ストーリーの畳み方はコンパクトにまとまっているので悪くはないものの、主人公オーロラの出自含め仲間となる各キャラクターの背景描写が最低限のものなので、サイドストーリーの補強は欲しかったかも。

また細かいところでは、スキルの効果を戦闘中に確認できなかったり、敵のステータスや弱点属性を調べる手段が無かったりと不親切な点も目に付く。ゲームバランス自体は良好だっただけに、もう一工夫加えてくれると尚よかった。

総評

本作の評判の高さは知ってはいたが、期待以上に熱中できた。

特に、敵の行動を中断させ、いかに自分たちのターンを有利に迎えるかが重要になる戦略的な戦闘が面白く、マップを行ったり来たりしてはバトルを繰り返していた(笑)

控えめなボリュームであることが、却って他ゲームの合間の息抜きにピッタリなので、「気分転換にサクッとRPGを遊びたいなあ」と思った時には申し分のない作品。


さて、発売から3年以上が経ち、続編が出ても良い頃合いな気はするが、未だそういった情報は流れてこないので、制作の予定は無いのかな?

本作では明かされない謎も残っていることから、ぜひともシリーズ化を期待したいところ。

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