#138『Shadow of the Tomb Raider』

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新生『トゥームレイダー』シリーズの3作目であり、今年1月のフリープレイ。ゲームを起動するまでは、配信時期的にも全DLC込の『ディフィニティブエディション』かと思い込んでいたのだが、フリープレイ対象はあくまでも本編のみで、DLCは別売。

本シリーズは初作、『ライズオブ〜』と触れており、久しぶりのプレイでも操作はすぐに思い出せたほどアクションに大きな変化はない。本作については、TPSで撃ち合うシチュエーションは思ったより少なく、クライミングやジャンプなどで断崖絶壁を渡るアスレチック、お馴染みのチャレンジトゥームや墓室でのアクションパズルを解く時間が多かったように感じる。

本作は新たに生まれ変わったヒロイン、ララ・クロフトの冒険が一旦の区切りを迎えるエンディングとなっており、(本作発売から3年経った中で)次作の噂も未だ耳にはしないものの、若く初々しいララが今後どのような変化を遂げていくのか、これからのシリーズの動向にも期待したい。

なお、本作プレイ中の2021年7月に突然のタイトルアップデートがあり、PS5でプレイすれば60fpsの安定動作のまま4K解像度で遊べるようになっている。(ロード時間はPS4基準で少々長い)

#137 『Resident Evil Village』

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正式タイトルとしてはナンバリングが外れているが、シリーズ前作『7』から地続きのストーリーが展開。ホラーの傾向はゴシックホラー寄りになり、主な舞台となる廃村や換金アイテムの収集、商人を通じての武器強化など、過去作『4』を思わせる要素も盛り込まれている。
(本作のアナウンストレーラーを観た時、『4』のリメイクも囁かれていることもあって、タイトルバックが出るまでは『RE:4』のティザーかと予測したほど)

また、本作は初めてシリーズをPS5へ移行した作品であり、プレイ中はロード時間をまったく感じさせず、フレームレートも60fpsで快適に遊べるものの、一部でテクスチャの貼り遅れが見られたり、レイトレーシングをONにすると若干のカクつきが発生する点は少々残念。

「家族」をテーマにしたイーサンの物語はこれまでのシリーズとは毛色が異なり、バイオっぽいホラーアクションでありながらもIPに新鮮さを与えているように感じられ、開発が決定した本作のストーリーDLCもどのような内容になるのか楽しみだ。

#136 『ラチェット&クランク THE GAME』

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今春、ソニーがステイホーム支援として無料配信した作品群のひとつ。『ラチェクラ』シリーズは、PS3ラチェット&クランク オールフォーワン』に続き2作目のプレイ。

シリーズ1作目のリブート作品ということで、主人公ラチェットと相棒クランクが出会い、銀河を救うヒーローになるまでがテンポ良くコミカルに描かれる。一風変わったユニークな武器(ガラメカ)を駆使したアクションは本作の大きな魅力であり、道中で敵にやられてしまっても、やられる直前までに取得した経験値やゲーム内通貨は失われず、誰でも気軽に遊びやすい設計なのも好ましい。

PS5で本作をプレイし、日本で話題(問題)となっているPS4作品における決定ボタンの混乱は多少あるものの、元来のグラフィック品質の良さやロードの速さ(PS5&外付けSSDの恩恵がどこまであるのかは分からないものの、惑星間移動に2〜3秒しかかからない)もあって、現行機でのクオリティとしても遜色ないのには驚いた。

#135 『ASTRO's PLAYROOM』

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PS5にプリインストールされているアクションゲーム。
本体性能を生かした起動の速さ、ステージ間の瞬時なファストトラベル、DualSenseのアダプティブトリガーやハプティックフィードバックの触感など、PS5の特長をこの1本で分かりやすく体験できる。

ゲーム中には、往年の名作をネタにしたボットたちがひしめいていたり、精緻にモデリングされた歴代プレイステーション製品を(ニッチなものも含めて)収集・鑑賞できたりと、大きくスペックアップした先進マシンで25年以上の過去を振り返るというのは、なかなかに感慨深い。

終息の見えないパンデミック禍に発売され、ハード・ソフトともに完全なPS5を堪能できるのはしばらく先になりそうだが、前世代で盛り返したプラットフォームの勢いを今世代でも引き続き維持してほしいもの。

#134 『Night in the Woods』

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大学中退猫のメイが地元に戻り、かつての友人たちと再び騒がしく交わる中で、自身にも大きな影響を及ぼす謎の事件に巻き込まれていくアドベンチャーゲーム

メイを含めたキャラクターはすべて可愛らしい動物ばかりなのだが、日本の地方都市にも共通するような閉塞感が漂う「ポッサム・スプリング」には妙なリアリティがあったり、地元に戻れば昔と同じ生活を取り戻せると思っていたのに、実はメイ以外の友人たちの人生は少しずつ先に進んでいる現実に直面したりと、ポップな見た目とノリの良い言動の裏には、はかとない郷愁も感じさせる。

職人気質なローカライズで、メイ・グレッグ・ビー・アンガスらの個性を色濃く反映するセリフは読んでいて楽しい。スラングにまみれている(であろう)原語に忠実…かどうかは分からないが、日本語版『ナイト・イン・ザ・ウッズ』として、本作が見せようとしている物語は十二分に味わえる。