色々と惜しい和風墨汁アクション 〜【レビュー #35】墨鬼

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総合評価 5.6 / 10 (プレイ環境:日本DL版)

独創性 映像性 音楽性 操作性 熱中度
4 3 3 2 2
VITAらしい操作性だが…

コンセプトは墨。画面へのタッチ操作により、筆で道を書いたり、敵の弾幕を消したり、精霊(術)を呼び出したりとVITAらしい操作を盛り込んでいる。某犬神様が主人公のゲームほどアクション性は強くないものの、あまり多くはない和風ゲーとしては雰囲気は近いか。

操作はシンプルな2D横スクロールアクションで、攻撃もほぼボタンひとつ。全体的なゲーム難易度の選択は無し。アクションゲームとしては底が浅い分取っ付き易い。だが、上記のアクションに必要な「墨」を摺る操作は結構ツラい。硯で墨を摺るが如く背面パッドをコシコシやるのだが、後半のボス戦などは墨の消費量がハンパ無く、終始こすり続ける必要がある。この点に関しては、こすったときの回復量をもっと大きくしたり、時間経過による自動回復を取り入れたりとゲームに合わせたユルい設定をお願いしたかった…。

また、PSplusのフリープレイで提供されていたから遊ばせてもらったが、確かに販売価格の割にはボリュームはかなり少ない。アクションが苦手な人でも7〜8時間もあれば全エンディング(ステージクリア評価によりルート分岐あり)を見られるだろうし。アクワイアらしく目の付け所やキャラクター設定などはユニークで面白いので、この世界観の中でもう少しじっくりと遊びたかった。

スマホのアプリゲーもレベルが上がる昨今、VITAソフトは差別化として高品質なクオリティを求められると思われるが、こうした遊び易いゲームももっと増えていって欲しいところ(安価でトロフィー付きで!)

★トロフィーコンプリート達成

ひたすら背面パッドをこすること5時間ほど。
墨絵のようなトロフィーアイコンはグッドデザイン!
(数が少ないのが残念)

<攻略でお世話になったサイト>