【リージョン】日本版 【レビュー時のプレイ時間】17h
<総合評価> 3.8 / 5
独創性 | 映像性 | 音楽性 | 操作性 | 熱中度 | |
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4 | 4 | 4 | 4 | 3 | 各/5点中 |
良い点;
- タッチパネルを上手く用いたゲームデザイン。使用する頻度も控えめで、テンポを阻害する煩わしさも無い。背面タッチはボタン操作へも切り替えられる点も親切。
- 1ステージクリアまで長くとも2〜3分なので、息抜きに少しずつ進めるゲームとして最適。アクションゲームというよりもパズルゲーム的な色合いが強いので、シビアな操作を求められる場面はごくわずか。ロードも早くリトライも瞬時なので、システム面でのストレスは少ない。
- チョークで描かれたような柔らかいグラフィックがいい感じ。登場するキャラクターは敵含め可愛らしく、BGMも優しく和やか。心温まるエンディングには思わずうるっとくる。
- エンドロールで東日本大震災被災者を思いやるコメントを掲載している開発陣の姿勢は、日本人らしい繊細な気遣いが感じられて素敵。
悪い点;
- 100ステージを超えるボリュームがある割にはギミックや敵の種類が豊富とは言えないため、ゲームプレイが単調に感じられてしまう。
総評;
スリープと起動を瞬時に行えるVitaと相性の良いゲームで、据置ゲームの息抜きや就寝前のちょっとした時間にプレイするにはもってこい。値段以上にゲームの品質は高く、プレイ後にはほっこりとした気分になれる良い作品。販売元のガンホーは早期から『ラグナロクオデッセイ』を投入したりとVitaへの参入も積極的だが、パズドラのヒットもあってこうした低価格(F2P)のようなゲームの方がやはり強みを出せるのか。Vitaという“ゲーム機”で遊ぶ以上スマホゲーのベタ移植(やPSMobile)は必要ないので、今後も安価で気軽に遊べる良作を率先してリリースしていってほしい。