『inFAMOUS First Light』のレビュー。
【レビュー時のプレイ時間】 10h
<総合評価> 3.8 / 5
独創性 | 映像性 | 音楽性 | 操作性 | 熱中度 | |
---|---|---|---|---|---|
3 | 5 | 3 | 4 | 4 | 各/5点中 |
=========================
*良い点*
- 本編へつながる前日談として上手く機能している。回想を兼ねたアリーナチャレンジと交互に語られるストーリーもテンポが良く、フェッチというキャラクターの内面をより知ることができる。本編で描かれるデルシンと周囲との関係性が「家族愛」だとすれば、今作は「兄妹愛」がテーマ。
- 本編同様の美しいシアトルの街並み。鮮やかなネオンの残光を迸らせながら、街中を縦横無尽に疾走する快感は今作ならでは。本編に搭載されたフォトモードも健在であり、様々な特殊効果やフィルタを用いてこだわりの“画”を作ることもできる。
- これまでのシリーズ通り、今作もアクションゲームとしての難易度は高くなく、誰でも気軽に遊べる作品となっている。派手な攻撃をボタンひとつで繰り出すことができ、圧倒的なパワーで敵を打ちのめす爽快感はまさにスーパーヒーロー。本編での戦闘はストーリー絡みかフリーローム中の偶発的なものだったが、今作ではアリーナにて思う存分自らの戦闘技術を試すことができる。
*惜しい点*
- 本編とは異なり善悪カルマのシステムが無い為、ストーリー最後の決断を含め、これまでのシリーズのような意思決定感がない。どれだけ暴れても悪行評価にならないのはある意味気持ちの良いものではあるが、一定の制約の元に超大な力を操るのが『inFAMOUS』の魅力だと思うので、物足りなさも残る。スピンオフとしての安価なDLCにそこまで求めるのは酷かもしれないが。
- 相変わらず挙動が軽い。これはPS3のシリーズ1作目から変わらない操作感なのだが、戦闘シーンにおいてはもう少し重量感があっても良さそう。本シリーズ特有のスピード感との両立を図りながら、今後の展開での改善を望む。
=========================