【レビュー #78】Transistor

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『Transistor』のレビュー。


【レビュー時のプレイ時間】 9h
<総合評価> 4.0 / 5

(項目) 独創性 映像性 音楽性 操作性 熱中度
(評点/5点) 4 5 5 3 3
いいね!
  • プレイヤーの体力を増やしたり、スキルをより強力にアップグレードしたりする「ファンクション」と呼ばれる20種類の能力の組み合わせが奥深い。また、時を止めて一方的に敵を攻撃できる「ターン()」を上手く活用しながらの戦闘も、アクションとシミュレーションが融合されたような新鮮なバトル感で楽しい。戦闘が苦しいと感じても、ファンクションのビルドを変えてみると意外にあっさり勝利できたりと、ゲームバランス的にもよく練られている。
  • 独特のビジュアルがとても美麗。キャラクターデザインも素晴らしく、本作をプレイしたかった要因も主人公であるレッドのミステリアスな美しさに魅了されたから。Supergiant Gamesの公式ページで販売されているレッドのオサレなポスターをぜひ部屋に飾りたいが、商品よりも高くつく日本への送料に購入を踏み切れないでいる…。
  • 時おり挿入されるレッドの艶やかな歌声が素敵。物語的な理由により、劇中ではトランジスター(剣)が一方的に話しかけてくるだけだが、端末を介してのレッドとのやり取りやエンディングの切なさは感動的。制作費のかかった大作のような派手なシーンや激情的なボイスアクトは無いけれど、それがかえって本作の魅力となっている。
おしい!
  • ゲーム内のチュートリアル(操作説明・ファンクション効果)が皆無なため、プレイヤーが能動的にゲームを理解しなければならない。上記に書いたように、各ファンクションの特性を理解し出すとググッと面白くなるが、演出的な平坦さも手伝って、それらを理解する前に途中で投げ出す人もいるかもしれない。

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★まとめ★

リリース時から気になっていたものの購入せず→北米+のフリープレイに来たので歓喜してダウンロード→プレイせぬまま北米+の有効期限が切れ、1年近く放置…という流れからの今回のプレイ。北米版ながら日本語化しているので、日本での販売価格(2,400円)を考えるとお得に楽しめた。

システムに関する説明がなかったり、ストーリーやキャラクターのバックボーンが詳細に語られないといった取っつきにくさはあるかもしれないが、本作の繊細なグラフィック表現とタクティカルな戦闘はなかなか他のゲームでは味わえない。

現在はスマホのアプリでも配信されているので、この世界観に感じるものがある方はぜひとも触れてみることをオススメしたい。

(他サイト様の参考記事)