【レビュー #84】バイオショック コレクション

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バイオショック コレクション』のレビュー。

発売日 2016年9月15日
ジャンル アクションRPGシューター

PS3で発売された『バイオショック』シリーズ3作のリマスター集であり、各作品のDLCもすべて同梱した完全版。収録ボリュームの割には定価は控えめに設定されており、シリーズ中に未プレイの作品があったり、興味がありながらもこれまで触れる機会の無かった方にとっては非常にオススメできる1本。

作品の特色として、かなりナラティブであり、1回のプレイでは汲み取れない伏線も多数織り込まれているため、ストーリークリア後に理解を深めてもう1周してみると、また違った角度から物語を楽しめる。個人的に本シリーズが好きな理由として、こうした複雑なシナリオを解釈する過程がとても楽しいという点が挙げられ、グロテスクで狂気にまみれた世界観の中で、秀逸なストーリーテリングが際立つ瞬間は他作品に代え難い魅力がある。

商品情報やゲーム実況から本シリーズの面白さは伝わりづらいところはあるが、とにかく『バイオショック』を代表するキャラクターであるビッグダディの姿を「カッコいい!」と感じる方ならば、きっと虜になるはず(笑)

満足な点
  • 高品質なリマスター。
  • DLC+コメンタリー収録により、余すことなくシリーズを堪能できる。
  • 優れた物語と素晴らしい吹き替え(『2』のみ英語音声)
  • コストパフォーマンスが高い。
残念な点
  • タイトル画面までのライセンスロゴが飛ばせず、長い。
評価

8.0 / 10

まとめ

年頭にかけてAAA級の大作ラッシュが続く中で存在感は低いかもしれないが、『The Last of Us Remastered』や『メトロ リダックス』と並ぶ良質なリマスターであり、日本語ローカライズも丁寧。私自身、PS3当時は未プレイだった『2』や各作品のDLCをじっくりと楽しむことができ、購入に対する満足度で言えば今年一番のタイトルかもしれない。

陰鬱で狂気的なラプチャー、明るく排他的なコロンビア、どちらも一度訪れたら忘れられないゲーム体験となること請け合い。


余談

youtu.be

『インフィニット』リリース時に北米で流れていたコマーシャル映像。
絶妙なオッサン感のブッカーと美少女エリザベスの組み合わせが素敵。

冒頭のエリザベスのシチュエーションから日本ではクレームものだろうが。