『DEUS EX: MANKIND DIVIDED』のプレイ後感想。
評価点
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- 人体のオーグメンテーション化をめぐる問題をテーマとした、サイバーパンクでディストピアな近未来感が魅惑的。サブタイトル通り「Mankind Divided(人類の分断)」が進んでしまった世界にて、自らもオーグとなったクールな主人公・ジェンセンが陰謀へと立ち向かう様は、前作同様に格好良い。
- FPSとTPSを織り交ぜた操作が相変わらずユニーク。通常の一人称視点とカバー中に自動で切り替わる三人称視点を上手く使い分けながらの立ち回りは、他のステルスアクションゲームとは異なる緊張感を生んでいる。
- 前作以上にフィールド内の経路(隠し通路、ショートカット)が豊富で、あらゆる戦闘を最後まで回避し続けることが可能なことに加え、前作では強制戦闘であったボス戦すら戦わずに終わらせられる手段が用意されているため、クリアまでのアプローチがより充実している。
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- メインミッションだけを追うと物足りないボリュームであり、舞台となるステージ(マップ)も少ない。ストーリーに関しても次作以降を想定して結末を先延ばしにした感があり、それによりラスボスの存在感が希薄となっている。
- 頻繁に訪れるプラハの街は昨今のゲームと比較しても広いマップではないにも関わらず、(Pro+SSDでも短いとは言えない)ロード画面を挿入するエリア移動があるため、探索やミッション進行がやや面倒。街中を走り回る際に、画面がカクつくのも気になるところ。
- 本編から独立した「ブリーチ」モードは悪くはないが、ステージ数の割に内容が単調だったり、手に入るアイテムがガチャ経由(ゲーム内ポイント消費)で運次第だったりと、本作のボリュームを補完する役割としては今一つ。