『マフィアIII』のプレイ後感想。
シリーズ初作がリメイクされるということで、過去の100円セール時に購入していた本作をプレイ開始。100円セール時にシーズンパスも安くなっていたので併せて購入していたのだが、今回の『Definitive Edition』化した影響で無印版所持者へすべてのDLCが無料配信されたと聞き、少々もどかしい気持ち。
本作のストーリーは、ベトナム戦争帰りの黒人マフィアであるリンカーン・クレイが、自分たちを裏切り、心の拠り所である「ファミリー」をも奪った敵マフィアのボスに復讐を果たすというもの。
ゲーム開始時に製作者からの断りが入る通り、本作のドラマにより説得力を持たせるため、あえて1960年代のアメリカにおける人種差別をゲーム内表現に多く盛り込んでおり、当たり前のように虐げられていた黒人コミュニティと歪んだ社会構造の一端を窺い知ることもできる。
操作はオーソドックスな三人称視点のシューターであり、カバー状態からのステルスキルや近接テイクダウンも可能。
敵はもちろん普通の人間(マフィア)なのでハンドガンでも数発撃てば倒せる程度の耐久力だが、それはこちらも同じなため、低難易度でもゴリ押しするのは危険。
ゲームの進行は、各地区の協力者から情報提供を受け、いくつかの小ミッションをクリアして敵へ損害を与えていくと、その地区の元締めを引きずり出せる仕組み。これらを繰り返して、徐々に敵マフィアの支配力や戦力を削いでいく。
多くの敵が守りを固める施設(港湾倉庫・食肉工場・違法パブなど)での元締め戦は、サイレンサー付き銃やテイクダウンでこっそりと始末していくか、シマ争いらしく派手に押し入るかはプレイヤー次第。
発売後のアップデートにより、いわゆる「バレットタイム」的なスローモーを任意に発動できるアクションも追加されており、敵に見つかってしまった場合の仕切り直しや乱戦時のピンチなどに活用できる。
実在都市のニューオーリンズを模した本作のニューボルドーは大きく分けて4つのエリアに分かれており、移動手段は徒歩か車のみ。
ファストトラベルは用意されていないが、最高速度の速い車を常用したり、味方の支援を受けて車の性能を向上させれば、移動時間は短縮できる。
60年代を象徴する多数の音楽の他、収集品として当時に発行されていたプレイボーイやヌード絵画を鑑賞できるのもアダルトでバイオレンスな本作らしい要素。
単調なゲームプレイと完全版化した現在でも散見されるバグの影響で、他のオープンワールドゲームよりも特筆して褒める点は見出しづらいものの、ベトナム戦争・冷戦・黒人差別という特徴的な時代下でのマフィアによる抗争という独特な雰囲気に作品価値はある。
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- 発売日: 2020/08/28
- メディア: Video Game