#190『Demon's Souls』

15年ぶりのソウル体生活。


ソウルシリーズの原点であるPS3のオリジナル版は、日本版・北米版・欧州版の3つのリージョンでプラチナトロフィーを獲得するなど、相当に遊ばせてもらった作品。”心が折れる”難易度や革新的なオンライン要素、分厚い世界観とクセの強いNPCなどが詰め込まれたゲーム内容は、当時から異彩で強烈な魅力を備えていた。

PS5のパワーを生かしてフルリメイクされた本作は、フロムが直接関わっていないにも関わらず、『Demon's Souls』の持つ(理不尽さを含めた)オリジナリティが現行機で忠実に再現されており、要望の多かった難しいリメイクに取り組んだBluepoint Gamesの手腕は見事のもの。

後続の『DARK SOULS』や直近の『ELDEN RING』を経験した今日となっては、システムの不親切さやボス戦の大味さは致し方ないが、今や1,000万人以上にプレイされるゲームに受け継がれる面白さはやはり確かなものだった。