今日も今日とて怪物退治。
3年前に購入、昨年にPS5版へアップグレードしていた本作を、そろそろ積みゲーリストから外したいと思いプレイ開始。今年は『FF7リバース』のボリュームに驚かされていたのに、まさかオリジナルは9年前の本作がそれを超えるほどの濃密な時間を味わわせてくれるとは思わなかった。
『ウィッチャー』の分厚い世界に触れるのは本作が初めてだったのでどこまで没入できるか不安な部分もあったが、山路ゲラルト・田中イェネファー・沢城シリを中心とした贅沢で丁寧なローカライズのおかげもあって、怪物を狩りながらの長き旅路に全く退屈するところはなかった。
物語を尊重したストーリードリブンな成長システム、オープンワールドにおけるサブストーリーの配置と質、中世ヨーロッパの風景と民族音楽的なBGMの融合、地図を眺めて「何かありそう」な場所を巡る楽しさ、駆け引きが熱いグウェント、DLC2本のずっしりとした満足感など、作品全体を通しての完成度はPS5世代移行後の作品と比較しても非常に際立っている。
ゲームのパフォーマンスがやや不安定な点とアクションRPGとしては戦闘が少々地味な点については、進行中の次回作で改善してもらえると嬉しいかな。