#197『かまいたちの夜×3』

何度目かのシュプール再訪。

初代PSで1作目の虜となり、以降はリアルタイムでシリーズを追ってきて、2011年の『真かま』から13年ぶりの『かまいたちの夜』(リメイクの『輪廻彩声』は未プレイ)。本作はPS2でプレイ済みではあるが、シリーズ30周年のお祝いとして購入。

順を追って遊び始めると、1作目はトリックと犯人を鮮明に記憶していたものの、2作目・3作目は良い具合に忘却していた。むしろ、2作目については本作収録のメインシナリオ「わらべ唄編」よりも「底蟲村編」「陰陽編」「惨殺編」の不気味さとグロさが強烈だったため、それらの方が印象に残っている感じ。

シリーズの総集編的な3作目はともかく、1作目・2作目については分岐先でまったく異なる物語へ派生するサブシナリオ群も魅力だったので何とか本作に含めて欲しかったけれど、さすがに現代の価値観・世相に照らし合わせると不適当な表現や描写も多かったと思われるので、致し方ない事情は理解できる。

今やリッチなグラフィックやアニメーションのアドベンチャー作品が数多くリリースされる中で「サウンドノベル」ジャンルの再興は難しいかもしれないが、期待を込めて新たな『かまいたちの夜』作品の誕生を待ちたい。