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まいにちコントローラーを握りたいゲーマーの不定期なプレイログ

【レビュー #93】NieR Replicant

※以下の記事は、はてなブログ以前に別ブログで書いた記事の再投稿。

【オリジナル記事の投稿日:2010年6月30日】

キレイな形をした作品が多い中、異質な空気を放つ異色作。
歪ともいえるその形が紡ぐ物語は、強く切ない。

アルティメットヒッツ ニーア レプリカント

アルティメットヒッツ ニーア レプリカント

良い点
  • キャラクターの造形やセリフで万人受けを狙っていない。一人ひとりが暗部を抱えており、それをダイレクトに物語に表出させているのが本作の凄み。
  • 構築されたシナリオと共有する世界観。同デベロッパーが開発したPS2DoD」からの設定の引き継ぎ、ディレクターによるシナリオの構成が緻密。ゲームデザインよりもその前提としての世界観、背景を緻密に組み立てる日本のRPGらしさが出ている。資料集やデータを閲覧して、自分で物語を補完したくなるような方ならきっと喜べる。
  • テンポの良い戦闘。ジャンルはアクションRPGに分類され、その操作感はサクサク軽快。『デモンズ』の様なアクションの重厚さはないが、バサバサ切り倒す爽快感ならばコチラが上。「血」が出ます、たくさん。
  • BGMはサントラが絶賛されている通り、良曲が多い。各場面の情景をよく捉えて演出効果を高めている。耳に残るというよりも、心に響くといった感じ。
  • RPGの定型がしっかりしてる。主人公に好きな名前を付け、武器屋で剣を買い、村人の話を聞くといった、見た目の割にクラシックな作り。
  • マルチエンディングを採用している。その中のひとつには、これまでプレイヤーが経験したことの無い体験が待っている。ある意味で開発者の愚行とも言えそうだが、肯定的な評判が占めていることから、物語の幕引きとして感慨深く受け入れられている模様。
残念な点
  • モーションがちょっと軽い上、全体的に動きが洗練されておらず、バタバタしている。武器を振り回すのも派生技等が無いので、攻撃パターンが限られる。
  • 利用可能な街や施設が少ない。さらに、物語後半になれば「ある程度」の移動手段は確保できるが、それでも各地を行き来するのはかなり面倒くさい。現代RPGにおけるファストトラベルに慣れすぎたか…。
  • ロードが気になる。イベント、街や建物の出入り、ボス戦闘の前後など、プレイヤーに読み込み状況を感じさせないゲームが増える中、本作では逐次ロードが挟まる。一回約5秒ほどの時間だが、頻度は多い。


RPGで押さえておくべきポイントはしっかりしており、安定して遊べます。一応、前作にあたる「DoD」との関連設定はありますが、本作からプレイしても何ら問題なく楽しめます。世界は同じでも、時代もキャラクターも違いますので。

ただ、主人公がヒロインと出会い、恋をして、仲間とともに強大な敵を倒し、世界は幸せに…といった素直な展開は期待できませんので、そこだけはご注意を。

ニーア ザ・コンプリートガイド+設定資料集 GRIMOIRE NieR (電撃ゲームス)

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