#184『龍が如く7外伝 名を消した男』

龍から溢れる涙が心揺さぶる。

初作以降、久しぶりにプレイした前作『7』が面白かったので、その外伝であり『8』への橋渡しともなる本作を購入。桐生一馬の物語は初作と『7』で登場した部分以外はwikiであらすじをなぞっただけだが、本作を楽しむことに支障は無かった。

本作のジャンルはコマンドRPGからアクションアドベンチャーへ戻っており、殴りと蹴りを織り交ぜた喧嘩スタイルで相手を制しつつ、路上のあらゆる物を拾って武器とするヒートアクションの豪快さは、本シリーズ特有の魅力であることを再認識。加えて、それぞれ得意とする状況が異なるエージェント/応龍の切り替えや敵の大技を大ダメージを伴って差し返すアルティメットカウンターもバトルの中で良いアクセントとなっていた。

フルプライス作品ではないけれど、『7』の舞台裏を描くストーリーの濃さや豊富なサイドコンテンツ、お約束のキワどいギャグ要素のおかげにより、総じて価格以上に満足感のある内容だった。