【感想 #95】RIDE(PS4)

『RIDE』簡易レビュー

f:id:pigro10:20010413003420j:plain

プレイしたことのないバイクレースゲーム(しかも、カジュアルではないシミュレーター寄り)というジャンルのため、リアルな挙動と四輪とは異なる操作性に慣れるまで時間はかかったものの、コーナリング時の体を傾ける重心移動やカウルに身を隠して空気抵抗を減らすテクニックなど、リアルでバイクに乗ったことのない身ながら「バイクレースってこういうものなのか」と感じられるバーチャルな体験ができた。

選べる車体は有名メーカーの100種類以上あり、各パーツや外観カスタマイズも可能で、レース前にはブレーキやサスペンションの細かい調整までできるなど、バイク好きな方にとっては走らせるだけでも楽しめるであろう作品。

f:id:pigro10:20010413003430j:plain

けれども、レース前後の長いロード時間やメニュー画面のレスポンスの悪さ、チームメイトのAIレーサーの無個性さなど、レース以外の部分での作り込みの甘さが目立つのは残念。

レースでは、即座に時間を巻き戻してやり直せたり、初心者にも優しい走行設定が用意されていたりと親切な作りなのだから、ゲーム全体としても快適に遊べるようにしないと、余程のバイクファンでなければ定着し辛い作品になってしまうのではと感じた。

RIDE - PS4

RIDE - PS4

  • インターグロー
Amazon

【感想 #93】Contrast(PS4)

『Contrast』簡易レビュー

f:id:pigro10:20010508135000j:plain

発売日 2014年2月22日
開発元 Compulsion Games
ジャンル アドベンチャー

タイトル通り、光と影を上手く利用したパズルアクションはユニークで、大人びた雰囲気の暗がりな世界観に上手く溶け込んでいる。操作キャラクターであるドーンと、ドーンを導く女の子・ディディ以外の人物はすべて影絵とセリフのみで表現され実体感を感じにくいというのも、空想と現実の境目が不明瞭な物語の演出として面白い。

f:id:pigro10:20010508135010j:plain

全体的に見て、作品のコンセプトとゲームプレイを上手く両立させており、少ないボリュームながらも印象深い体験を与えてくれた。

f:id:pigro10:20010508135020j:plain

しかし、特定のパズルの解法がやや分かりづらいことや、ドーンの操作感がピーキーなこと、ストーリーに不明な点が残ることなど、細部での練りこみ不足は感じられる。

特に、海外レビューでも触れられている通り、ドーンの素性や本作の舞台となっている世界がどのように構築されているのかといった物語の核心はゲーム中のコレクティブルだけでは理解し辛く、もう少し丁寧な描写が欲しかった。

パソコン大百科 | パソコン総合情報サイト

本作の持つポテンシャルは魅力的なだけに、ディディとドーンという、それこそ光と影のような対照的な両者の存在にもっとスポットライトを浴びせていれば、さらに評価される作品になり得たと感じる。

余談

雰囲気の良い作品だったので、開発元を調べたところ、昨年海外ニュースで目にすることの多かった『We Happy Few』を手がけたデベロッパーだったことを知る。

compulsiongames.com

当初はあまり興味を惹かれなかったので、同作の記事もタイトルを流し読みする程度だったが、改めてゲーム内容やビジュアルを確認してみると、非常に気になってきた。

jp.automaton.am

昨年にPCとONEで発売され、現時点でも早期アクセス扱いなので今後どうなるかは分からないものの、製品版となった暁にはぜひともPS4版も検討してほしいもの。

まあ、仮にPS4版がリリースされても、ローカライズは期待できそうにないけど。

【感想 #92】メタルスラッグ3(PS4)

メタルスラッグ3』簡易レビュー

f:id:pigro10:20010413050650j:plain

古き良きアーケードライクの2D横スクロールシューティング作品をプレイするのは久々で、複雑な事を考えずにひらすらボタンを連打しながら敵の攻撃を掻い潜っていくゲームプレイは懐かしく、楽しい。

難易度やルートにもよるが、通しでプレイしても1〜1.5時間程度で終わり、残機が尽きてもすぐにその場でコンティニューできるため、コントローラーが2つあれば、気軽に友人・家族らとワイワイ言いながら遊べるツールとしても非常に優秀。

操作が単純で分かりやすいからこそプレイヤーのセンスも光るため、得手不得手がハッキリと見えてくるのも面白い。

f:id:pigro10:20010413050700j:plain

ただ、ゲームの展開的にファイナルステージの冗長さは少し鼻についた。
ボスを倒したかと思いきや、その後もだらだらと(しかも敵の攻撃がいやらしい)戦闘が続くので、エンディングが近づいている予感を感じて昂まったテンションも、盛り下がってしまった。

余談

本作のキャラクターイラストを見て、かつて大好きだった90年代のSNK全盛期を思い出し、描いている方を検索したところ、森気楼(しんきろう)氏という方だと知る。

業界的にはかなり有名な方で、SNKからカプコンへ移った後は『VS CAPCOM.』シリーズや『モンハン』『バイオ』等のイラストも描かれているそうで、そう言えば今もよく目にする画風だなと納得する。

matome.naver.jp

氏の描く『餓狼伝説』や『ザ・キング・オブ・ファイターズ』のキャラクターイラストは、格闘ゲームらしい濃い世界観が感じられて格好良い。