#161『春ゆきてレトロチカ』

スクエニが実写映像とミステリアドベンチャーを組み合わせたゲームを送り出すという物珍しさや『428』のクリエイターの方が携わっているということに興味を持っていたので、セールを機に購入。

コロナ禍での撮影によるものか、映像パートでの全体的な登場役者数は限られているものの、マルチロールという演出を用いることで同じ面々でも時代ごとにがらりと演じるキャラクターが変わるため、彼・彼女の行動が読めないドラマは最後まで飽きの来ないミステリを提供してくれている。

推理編では自信が持てなくとも、主人公が “論理の路” を整えつつ答えに近づいていくので、それに乗っかりながらロジックや言動を吟味すれば、自ずと筋は見えてくる。公式の説明通り、ヒントはフェアに映像内に用意されているので、ドラマはじっくりと鑑賞すべし。

なお、『街』『428』のように選択肢によって(主にネタ方向に)大きく振れる作品ではないので、その点はご理解を。