#163『HEAVY RAIN-心の軋むとき-』

PlayStation Starsのキャンペーン「聴いてみて/1994」のお題クリア目的で起動したついでにプレイ。オリジナル版は体験済みのためトロフィーを確認したところ、プレイ日は12年前(!)であることに驚愕。

開発元の近作であり傑作『DETROIT』をプレイした後ではゲーム部分で洗練されていない点は目につくものの、降り止まない雨中で繰り広げられる痛烈なサスペンスドラマのシナリオは、今なお胸に迫る。窮地の息子を助けるべく、自らの身を犠牲にしつつ奔走する父イーサンの行く末はプレイヤーのQTE操作と選択に委ねられており、コンティニューの無い物語はノンストップで進行していく。

苦境を乗り越え、イーサンらが新しい一歩を踏み出すポジティブなエピローグを迎えられればプレイヤーの心も救われる一方、キャラクターごとに用意されている後味の悪いブラックな物語の閉じられ方も、個人的には本作の見どころだと思っている。