#176『Ghostwire Tokyo』

昔から日本の妖怪伝承、怪談、都市伝説、そして陰陽師が好きだった自分にとってはどストライクなゲーム。

属性によって性能が異なるエーテルショットを使い分けるFPS的な立ち回り、一人称視点での軽快なパルクール、霊に忍び寄ってステルスキル(成仏?)を狙う緊張感、細かく観察したくなる渋谷と日本の住環境描写など、ゲームとして奇抜な印象でありながら各要素の作り込みは非常に丁寧で、日本産サンドボックス型アクションゲームとして予想以上の質の高さに驚かされた。

また、今年4月の大規模アップデートがもたらした影響は大きく、アプデ前は戦闘での鈍重さが気になる方もいたかもしれないが、新スキル「ジャストガードカウンター」「ドッジ」「空中即浄」はそのような不満を解消するほど快適なものであり、本編とは独立したローグライトな追加モード『蜘蛛の糸』もかなり楽しめた。

万人にウケる内容とは言いづらいが、個人的に突き刺さる作品だった。