#192『STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN』

カオスで異質なFFスピンオフ。


美少年・美少女らしからぬ風貌の主人公ジャックが、お馴染みのFFモンスター達を殴って粉砕するバイオレンスなトレーラーが印象的だったので、ゲームカタログのラインアップに並んだのを機にプレイ。

タイトルに”FINAL FANTASY ORIGIN”とある通り、本作はシリーズの原点である『FF1』の世界に接続する新解釈のシナリオとなっている。個人的に『FF1』はリアルタイム世代ではなく、後年のリマスターでも触れたことが無いので、ガーランドと光の戦士そしてカオスとの因縁に深い理解がある訳ではないが、事前に『FF1』の物語を知ったうえで遊んでみたところ、スクエニサイドで野村氏・野島氏が関わっているだけに、ジャックというキャラクターに存在感と代えがたい使命を与える練られたストーリーとエンディングだった。

マルチプレイを導入した影響か、ソロプレイ時のCPU仲間がほとんど役に立たない点(特にクリア後やDLCで追加される高難易度)は改善を望むものの、死にゲーライクなゲームでありながら難易度を低めにすればサクサクと遊べてハクスラらしい装備更新も楽しめるため、これまでにないFFジャンルとしての新鮮さは十分感じられた。