GAMELiFE 365

まいにちコントローラーを握りたいゲーマーのプレイログ

【レビュー】DOOM

DOOM』のレビュー。

【レビュー時のプレイ時間】 30h+マルチプレイ2h
<総合評価> 4.3 / 5

(項目) 独創性 映像性 音楽性 操作性 熱中度
(評点) 4.0 4.5 4.5 4.5 4.0


いいね!
  • FPSというジャンルを確立した往年の人気シリーズを、コンセプトを保ちつつ現代風のゲームデザインにアレンジするという意味でとても完成度の高い作品。常に移動しながら戦うスピード感、自動回復しないヘルスと消耗するアーマー値による緊張感、過激なゴア表現によるカタルシスといった「DOOMらしさ」を見事に継承している。リブート作というものは、往年ファンには喜ばれるが新規ファンには受けが悪い、あるいは、新規ファンには受けたが往年ファンは納得しないといった意見の対立を生みがちだが、本作が海外メディアやユーザーレビューで高評価なのは、そのどちらをも満足させるだけの絶妙なバランスであったのだと思われる。
  • コンソール版でも安定したフレームレート(60fps)を維持しており、前述した本作らしいスピード感が失われることがない。さらに、そのフレームレートのためにグラフィックが犠牲になっているかと言えばそんなことはなく、血みどろの火星施設や狂気溢れる地獄の風景、おぞましいデーモンの質感などとても見事に表現されている。優れたゲームエンジンに支えられた技術なのだと思うが、現行機の性能ならではのクオリティを味わえる表現力だと言える。
  • 銃火器の豪快な発砲音やロック調の「アガる」BGMのおかげで、戦闘中はアドレナリン出まくり。昨今人気のFPS作品は、スクリプトによる派手な演出やドラマチックで感傷的なシーンの方が記憶に残りがちで、実際の戦闘パートのインパクトは少ないように感じられるが、本作はこれでもかというほど次々と出現するデーモンをメタメタ・ズタズタにしていくバトルがメイン。なので、銃をぶっ放す爽快感と気分を高揚させてくれる音楽は、純粋にFPSというジャンルの楽しさを教えてくれる素晴らしい要素。また、主観視点のFPSでも主人公(プレイヤーキャラクター)が会話に参加する作品も多い中、本作では主人公が一言も発さず荒々しいやり方でミッションを遂行していく様も、脳筋的なゲームプレイを促進する没入感を生んでいる(笑)
  • 本作ではスプリントがない代わりに通常移動のスピードが速めであり、物陰にカバーするよりも常に動き回り・跳び回って配置してある弾薬やヘルスパックを拾いながら戦う方が戦況を有利にできる。加えて、武器のリロードもなく、ひたすら撃ち続けて弾切れした際は自動的に手持ちの他の銃に持ち替えられる(設定で変更可)ので、「走る・跳ぶ・撃つ」というシンプルな面白さが徹底されている。同時に、プレイヤーのFPS手腕(エイミングや立ち回り)が如実に表れるので、巧みなプレイヤーによる華麗な動きは実況配信とも相性が良いと思われる。
おしい!
  • 良い点として挙げた通り、ストーリーは希薄な上、全編を通して「目的地を目指す→デーモンと戦う」の繰り返しなので、戦闘自体に楽しみを感じられないと単調な展開と感じてしまうかも。
  • ローカライズの問題なのか、テキスト中のボタン表示(L・R)だけが判別できない。他の字幕はまったく問題無いので、私のモニターのせいではないと思うが…。


★総評

FPSというジャンルはある程度慣れ親しんできたけれど、本作で初めてスポーツ系に分類される作品をプレイした。最初はこれまでプレイしてきたFPSとは異なる動き方をしなければならない点に戸惑ったが、操作に慣れてくると縦横無尽に動き回りながら敵を殲滅していく楽しさを感じられて新鮮だった。私のように『DOOM』という存在を知ってはいたが未経験の方、過去にオリジナルをプレイしていたベテランの方、あるいは、普段とは異なるタイプのFPSをプレイしてみたい方など、(ゴア表現とグロにさえある程度の耐性があれば)どなたでも楽しめると思う。

なお、マルチプレイを少しだけプレイした印象では、淡々とし過ぎていて好みが分かれそうな感じ。本編だけはコンソールのパッドでも十分楽しめたが、マルチプレイにおいては視野角が調整できたり、マウス・キーボードでキビキビで動けるPCでないと競技性の部分であまり面白さを感じないかも。

【余談その1】

www.4gamer.net

id Software内では「ポップコーン・ホラー」「オーバー・ザ・トップ」などと呼んでいるのですが,「グロい」というより「コミカル」に感じられるような過剰表現のあるハリウッド映画のノリを目指しました。本来,バイオレンス表現に対する抵抗感は人それぞれ異なりますが,映画館でアクション映画のキルシーンを見ていて,「ドッ」と沸くような感覚をGlory Killで表現したかったのです。

確かに、グロいんだけど、どこかオーバーすぎて笑えるポップさもある(笑)

【余談その2】

YouTubeで見つけた過去作との比較動画。
過去作のイメージを壊さないクリーチャーデザインであることが良く分かる。

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