#179『Marvel's Spider-Man Remastered』

続編の『2』で盛り上がっている中、初作をプレイ。『Remasterd』は単品販売も開始されたが、ゲームカタログにある『マイルズ・モラレス』から有償アップグレードで入手。

スパイダーマンゲームはPS3時に日本未発売のBeenox製『Amazing Spider-Man』を遊んで以来なので、かなり久しぶり。高い評判通り、Insomniacが手がけた本作はグラフィック、滑らかなアクション、遊びやすさ、そしてスパイダーマンのキャラクターを魅力的に描くストーリーが非常にクオリティ高く実現されており、マーベルユニバースに詳しくなくとも存分に楽しめた。

PS5向けに調整された本作では、60fpsとレイトレーシングが両立され、ハイエンドなゲーミングPCほどではないにせよ、NYの街並みにリアルタイムに写り込むスパイダーマンの姿を見られるのは、前世代のリマスター作品ながら改めて現行機のパワーを感じられる体験だった。

#178『INSIDE』

同スタジオの『LIMBO』をプレイしてから長年気にはなりながらも触れずにいた本作がゲームカタログから外れるということで、見逃すのは惜しいと思いようやくインストール。

セリフやBGMなどが全くない静寂な不気味さの中で不穏なステージギミックを解き進めるにつれ、おぞましいプロジェクトの一端が少しずつ見えてくる。無慈悲な死と隣り合わせにデザインされたパズルは解法にほどよく頭をひねる必要があり、ひとつひとつを突破できたときの安堵感は本作のような重苦しい雰囲気の中であるからこそ一層心地よい。パズルの中には初見殺し的なものもあるが、操作は限りなくシンプルで、素早いリトライや細かいオートセーブポイントもあるため、チャレンジを繰り返すことによるシステム的なストレスは少ない。

ゴールまで辿り着いてもストーリーは推察の域を出ないが、得体の知れない恐怖感を静かに植え付けてくるスタイルは『LIMBO』以上の出来だった。