【レビュー #31】Ratchet & Clank: All 4 One【PS3】

評価 7.2 / 10 (プレイ環境:北米版)

独創性 映像性 音楽性 操作性 熱中度
3 5 3 4 3


テンポの良いアクションと個性豊かな武器

ライトなゲーム好きにも楽しめる難易度と分かり易い操作性のおかげで、テンポ良くステージをクリアしていける。仲間と協力して解くギミックや全員が死亡しない限りゲームオーバーにならない点もワイワイ遊ぶには好都合。開発がPS老舗のファーストパーティだけに、グラフィックスも文句無し。また、ミサイルやロケットランチャーだけでなく、敵を凍らせたり、無害な動物に変身させたりとユニークな武器を使った攻撃も面白い。シリーズファンからは「物足りない」との声があるようだが、未経験だった身としてはかなり新鮮だった。

マルチプレイこそ本作の魅力

本作は最大4人でオン・オフ問わず協力プレイができる。参加・離脱も自由であり、縛られることなく気軽に遊べる。仲間と同じ武器を使って同じ対象を攻撃すると、スローモーション演出と共により大きなダメージが与えられるシステムが程良い共闘感を生んでくれる。協力プレイ専用のステージ等がある訳では無く、オフのキャンペーンステージを協力プレイで進めていく。オフで育てた武器やキャラクターはそのままオンにも持ち込み可能。

オンはセッションを開始するまでに若干時間がかかるものの、始まってしまえばほぼラグ無く快適に遊べる。発売から1年経つ割には、日本時間からの接続でもセッションに困ることは無いくらいのプレイヤー人口はいる模様。ゆるい連帯感を持ちながら手軽なアクションゲームを遊びたい場合、本作の存在は貴重かも。


【総評】

北米PS+のフリープレイを機にシリーズ初プレイ。ピクサー系のアニメーション映画が好きな人にはウケそうなキャラクターではあるものの、日本のPSプレイヤーには浸透していなさそう…。ただ、ゲームとしてはかなり良くできており、クラッシュバンディクージャック×ダクスター、スライシリーズといった間口の広いアクションゲームが消えてしまった現在のHD機(PS3)においては貴重な存在。

開発元のインソムニアックはソニーのファーストから離れマルチプラットフォーム展開をしていくようだが、今後VITAあたりで安価なクオリティの高いアクションゲームでも作ってくれると嬉しいな。

ラチェット&クランク オールフォーワン - PS3

ラチェット&クランク オールフォーワン - PS3

  • 発売日: 2011/10/20
  • メディア: Video Game