『Destiny 2』DLC「孤独と影」のプレイ後感想。
良かった点
- 「ケイド6の死」というシリーズファンに大きな衝撃を与える演出をベースにしながら、仇敵となるバロン達と “対決” していくストーリーは、本シリーズにはこれまでない新鮮な演出だった。
- 武器種の枠が前作を踏襲する形へ変更されたため、YEAR 1よりも派手な立ち回りができるようになり、装備選択の自由度も高まった。
- 前作のように装備のランダムパークが復活したおかげで、最適なパークの組み合わせが付与された装備を “掘る” 楽しみが再び味わえるようになった。
- PvEvPの新モード「ギャンビット」は、改善の余地こそあるものの、『Destiny』らしいPvE・PvPの要素をハイブリッドに体感できるモードとして独自の面白さがある。
残念だった点
- PvE・PvPともに武器バランスの調整が不十分であり、いつもながら不遇なカテゴリが存在するのが残念。また、PvPではYEAR 1と比較してキルタイムが改善され爽快感は増しつつあるが、一部上位武器のキルタイムが異常であり、その上位武器を持っているか否かが勝負の分かれ目となっている現状は健全とは言えない。
- YEAR 1の頃から開発ロードマップに掲げながらも、一向に改善されないマッチメイキングが不満。PvP要素のあるクルーシブルとギャンビットでは相変わらず野良プレイヤー対フル(大型)パーティのマッチメイクが頻繁に行われ、始まる前から展開と結果を予想できる試合が少なくない。
- 装備に適用したMODが装備自体を分解しないと外せなかったり、装備強化に必要なアイテムの入手量が渋かったり、惑星によってはファストトラベルポイントが不十分だったりと、不親切な部分がある。
- 吹き替えローカライズの質は高いが、テキストに誤訳・誤字が見受けられる。
まとめ
前作の大型拡張DLC『降り立ちし邪神』『鉄の章』の際には、BungieやPS陣営が盛んに大規模な売上記録を宣伝していたのに対し、この『孤独と影』ではまったくと言っていいほど静かだったのは、上記記事の通り。
前作を含めて『Destiny』を丸4年以上運営している割に、技術面・サービス面で進歩のスピードが遅いのも悩ましく、『fortnite』のようなライブサービスとして機能しているIP群が躍進している現状を鑑みると、手を加えてほしいと感じる部分は多い。
前作が2年目・3年目で大きく改善されたように、本作に関しても『孤独と影』の抜本的な見直しをきっかけとして更なる進化を遂げてほしいが、現状のBungieの姿勢や実装されるコンテンツを見る限り『Destiny』IPの限界もいよいよ近いのではないかと感じられてしまう。
配信済みの『ブラックアーマリー』含め、今後は3ヶ月程度でシーズンを更新し、これまでよりも積極的にアップデートを施していくという方針が功を奏すことを祈りたい。