#---『Horizon Zero Dawn』

次世代機PS5で続編の発売も決まっている本作をクリア。長くPSプラットフォームでゲームをしていながら『KILLZONE』シリーズには触れてこなかったため、ゲリラゲームズ作品は本作が初プレイ。

3年前の作品ながらグラフィックスは今でも高水準で、トロフィーコンプリートまで遊ぶまで一度もアプリケーションエラーを起こさないほど安定度も高かった。PS4 Proのおかげかもしれないないが、多数の機械獣と乱戦になることも多い中、まったく処理落ち等せずにキビキビとしたアクションが楽しめたのは素晴らしい。アグレッシブな機械獣の弱点を的確に弓で狙い打ちながら戦う狩猟アクションは、某人気ハンティングゲームとはまた違う面白さがあった。

賢く情に厚い主人公アーロイの魅力はもちろん、メイン/サブクエストで絡むキャラクター達の存在も際立っており、アーロイの出自や使命が明かされていくSFなストーリーと世界観の中で、どの人物も相応しい役割を演じていた。

続編がリリースされることでも明らかではあるが、物語は本作だけでは完結しておらず、今後の展開が気になるところ。現世代機でもかなり上質な作品だけに、画質やフレームレート、ロード時間が改善されたPS5での続編がどれだけのクオリティになるのか非常に興味深い。

#---『The Last of Us Part Ⅱ』

2013年にリリースされた『The Last of Us』の続編。前作物語の補完と世界観の拡張が試みられており、単なる『2』ではなく『PartⅡ』というタイトル通り、前作が前編・本作が後編といった印象。

本作においては、ジョエル、エリー側と立場を異にするアビーという第3の主人公とも言える女性の操作パートが盛り込まれており、前作でのエリーを救うという行動が『The Last of Us』という世界の中で何を生み出したかがより複層的に描かれていく。

サバイバルアクションゲームとしては、少ない弾薬や物資をやりくりしての緊張感ある戦闘に加え、ダイナミックな近接格闘の導入、自家製サイレンサーの作成や匍匐移動・草むらを利用した隠密要素の強化、敵勢力に感染者をけしかけてお互いの数を減らす状況利用といった手法が増えており、戦い方(避け方)のアプローチがより多彩になっている。

個人的には名作である前作の続編として見届ける価値のある優れた作品だと思うが、エリーの幸福を願うプレイヤーにとってはエンディングを含めてやるせない場面も多いため、開発者も述べている通り賛否両論の評価となるのは致し方ない。

本作をコーヒーのように「苦いが旨い」と評するか、「苦くてまずい」と評するかもまた魅力なのかもしれない。