【感想 #113】Dishonored: Death of the Outsider(PS4)

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Dishonored: Death of the Outsider』のプレイ後感想。

良かった点・残念だった点

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良かった点

  • シリーズの元凶ともいえるアウトサイダーの存在に迫る興味深い物語
  • コルヴォ/エミリーと似ていながらも独自性のあるビリー・ラークの特殊能力
  • 相変わらず丁寧に作り込まれたサンドボックス
  • メインミッション以外の寄り道が楽しい「依頼書」
  • 『2』の半分ほどのボリュームながら、テンポのよい展開

残念だった点

  • スキルツリーや能力強化、周回引き継ぎ要素がない
  • ビリーの素性やダウドの再登場からも、シリーズ経験者でないと物語に没入しにくいかも

総評

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今作の主人公ビリー・ラーク(=ミーガン・フォスター)は、『2』終盤での告白の通り、実はかつてコルヴォ/エミリーの仇敵であるダウド率いる暗殺者集団の一員であり、そのビリーとダウドがダンウォール騒乱の元凶ともいえるアウトサイダー殺しを企てる物語は興味深かった。

いかにも死期が近そうな老いたダウドの登場は初代からのプレイヤーの感傷を誘うものかと思いきや、今作のローカオスでの結末におけるダウドの役回りはまさに彼にしかできないもので、真の意味での "Death of the Outsider” を果たすエンディングは一見の価値あり。

また、この因果な物語の結末をコルヴォでもダウドでもなく、あえて一歩引いた立場のビリーの視点で締める演出もとても上手いやり方だと感じる。

今作にてひとまずの幕引きを迎えた感のある本シリーズなので、今後BethesdaとArkaneがどのように『Dishonored』を扱っていくのかは気になるところ。