【感想 #123】The Last of Us Remastered(PS4)

The Last of Us Remastered』のプレイ後感想。

評 価


  • 死が満ちる終末的な世界観における、ジョエルとエリーの血を超えた関係性を描くドラマが切なくも逞しい。プロットとしてはポストアポカリプスものが溢れる昨今の中で決して目新しいものではないものの、ゲームというインタラクティブなメディアを用いたナラティブの完成度は2013年のオリジナル版発売時から今なお傑出している。何気ない日常から悲痛な世界へと激変する瞬間を描く衝撃的なオープニングは、一見の価値あり。
  • 探索・戦闘・カットシーンがバランスよく構成されており、作品への没入感を高めている。サバイバルの緊張感から困難を切り抜けた時の安堵感への遷移が絶妙なため、エンディングを迎えるまでプレイに飽きが来ない。同社の『アンチャーテッド』と雰囲気はがらりと異なるが、ゲームとしての楽しさの本質をしっかりと捉えているのはさすがNaughty Dog
  • リアルタイムなクラフトや聞き耳による索敵など、本編の要素を破綻なく導入しているマルチプレイが独特で面白い。本作発売から5年以上が経過し、裕に1,000時間は費やしているであろうプレイヤーとも頻繁にマッチングしたことからも、本作のマルチプレイの独自性・中毒性の高さが窺える。


×

  • 帯同するNPCの挙動が不自然。NPCは敵の視界に入っても探知されないものの、こちらが物陰で息を潜めていてもお構いなしに敵前を堂々と駆け抜けてくる姿には唖然とする。
  • 海外版と比べると欠損表現に規制がある。日本版でも四肢欠損は見られるものの、頭部の破壊表現だけは省かれているため、角材で殴りつけたり、踏みつけたりしてもキレイな状態のままでいて不自然。
  • マルチプレイにおける武器とアビリティに課金専用のものが多い。

総 評

ステルスをベースとしたアクションの良好な操作性、攻撃時のダイナミックなカメラワークや乾いた迫力ある銃声など、サバイバルアクションアドベンチャーとしての確かなクオリティと、ジョエルとエリーの関係性の変化を丁寧に描く秀逸なナラティブの一体感が、本作を名作へと足らしめている。『アンチャーテッド』シリーズ同様、本作でもメインメニューからの開始時以外ゲーム内でのロード画面が無いのも、過酷な作品世界への没入感を高めている。本作は2013年発売のPS3版のリマスターではあるが、PS4世代としても特筆すべき作品と言える。

My Score : 4.6 / 5.0