#170『Watch Dogs Legion』

過去2作と異なり、エイデンやマーカスといった特定の主人公を持たない新たな試みの作品。プレイヤーはランダム生成されたロンドン市民をデッドセックメンバー(レジスタンス)として採用・操作していくため、どんなキャラクターが物語に関与するかは十人十色。

あらゆるものをハッキングし、状況を打開していくゲームプレイは相変わらずユニークで面白いが、PS4への展開によるスペック上の制約を加味しても、3作目となってゲームプレイに大きな変化が生まれていないのは物足りないところ。

個性的な主役がおらず、物語展開もやや唐突なことから、作品規模の割に評価が芳しくない本作ではあるものの、初作のエイデンとジャクソン、『2』のレンチ(&友情出演:マーカス)が再登場するDLC『Bloodline』は本編の薄味を補うほどしっかりした味付けなので、これをベースに本編のストーリーを構築していれば、良い作品に近づけたのではないかと思う。