#169『Life is Strange Before the Storm』

名作『Life is Strange』の前日談となる本作がゲームカタログに追加されたため、喜んでプレイ。

前作に至るまでのクロエの孤独や葛藤がティーンエイジらしい感性と切れ味鋭い皮肉を交えて描かれており、ストーリー中の選択によってプレイヤーが抱くクロエ像を更に確立させていくのは楽しい(悪態をついて無頼を貫くか、謝って関係改善に努めるか…など)。前作では詳細なキャラクターが不明だったレイチェルも、クロエと同様に複雑な心境を秘めるパートナーとして物語へ大きな影響を及ぼしており、前作経験者であれば今後の行く末を知っているだけに、クロエとの楽し気なひとときを追っていくのは儚く切ない。

マックスのように「時を戻す」能力がある訳ではなく、クロエにできることは相手をやり込める討論(口喧嘩?)なのでゲーム的に前作ほどダイナミックな変化は起こらないが、前作の作風やBGMのセンスが好きであればプレイして損は無い作品。